« 夏日の横浜・後編 | トップページ | 神道講義2 神道と仏教 »

2012年5月 9日 (水)

神道講義1

 去年の秋、母が亡くなりました。健康に気をつけていた彼女には思いがけない病で不本意なことだったでしょうけど、齢80ならば相応の寿命と思えます。初めて経験する喪主、けっこう大変でした。

 まだ納骨をすませていないので、今週また九州に帰ります。この歳で「帰る」というのかな? で、祭詞「maisousainorito.docx」をダウンロード  をつくってみました。古語まじりの言葉の意味、わかりますかね? そう、ウチは神道なのです。そのいわれは曾祖父(実家では三男坊だったらしい)が横山という家に養子に入ったからなのか、祖父が内務官僚として神官になったからなのかは、よくわかりません。

 この祖父というが偉い人だったらしく(あくまでも当時の社会的評価ですが)、鶴岡八幡宮を皮切りに熊野神社、宮崎神社の神官を歴任し、最後は宇佐八幡宮の宮司と、ワタシの父の兄弟姉妹は長らく誇りにしていたものです。あなたたちが偉いわけじゃないだろと若い頃は思っていましたが……。高木彬光さんの小説『邪馬台国の秘密』に横山宮司と紹介されているのが祖父です。早世したのでワタシは知りませんが、晩年は戦争協力者として公職(宮司職)追放になったということです。内務官僚が神官になった理由は、ご存知のとおり戦前が国家神道だったからで、もとからの社家というわけではないんですね。したがって、国学院大学の神道学科を出た伯父は宮司にならず、当時は儲かる商売だった電気屋さんになりましたとさ。

 秋の一年祭までは祭主を務めるので、しばらくこのブログで神道講義をしますね。まずは、ここで神官という言葉が出てきましたが、いまの日本に神官は存在しません。「官」は官僚の意味であって、官幣社(国家が運営する神社)に固有のものだったからです。これは国立大学の専任講師以上を教官と呼び、私立大学は教員となるのと同じ。正しくは神職さん・神主さんなんですけど、何となく神官さんと言ってしまうんですね。葬儀会社の若い女性社員(司会とかやる人)もそうでした。

 上の祭詞(お祝い事なら祝詞、結婚式は祝言となります)の意味、わかりましたか? おい、おっかさん。ちゃんと規範にのとって葬儀をして、みんなで酒や御馳走を飾ってお祈りしたんだから、心穏やかに眠りなさいね。けっして化けて出たりするんじゃありませんよ。というほどの意味です。

神楽鈴です(国学院大学の箱根駅伝応援グッズ)。Dscn0752  

ではまたcat

|

« 夏日の横浜・後編 | トップページ | 神道講義2 神道と仏教 »

神道」カテゴリの記事

コメント

御愁傷様です。
御遺族ならびに関係者の方は、お力を落とさず頑張ってください。

投稿: 竜心寺 | 2012年5月10日 (木) 15時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/176227/54670226

この記事へのトラックバック一覧です: 神道講義1:

« 夏日の横浜・後編 | トップページ | 神道講義2 神道と仏教 »