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2011年8月31日 (水)

本の紹介@後輩のライター

 編集や出版関係の仕事をやっていると、さぞかし人脈が広がるものと思いがちですが、じつはそうでもないんです。

 たしかに雑誌の編集をやっていたころは、がーっと書き手の売り込みがあったり、編集プロダクションとのツテができたりとにぎやか。小さな雑誌の忘年会にものすごい人数が集まったり、そのいっぽうでは堅実に点数を増やしてる出版社の忘年会はしょぼかったり、雑誌の求心力は侮れないなーと思ったもんです。

 では、なぜ出版社なのに人脈が広がらないかというと、ワタシの経験にすぎませんけれども、書き手の売り込みが多くなるのに比例して、断るパワーが必要になってくるから、おのずと閉鎖的になる。じつは、これなんでした。とくに大学の先生は出版がそのまま業績につながるわけですから、教科書採用を前提に持ち込み原稿が多くなります。ところが、最近の学生は先輩から教科書をゆずり受けたり、かまうもんかいという感じで教科書を揃えないんで、これが売れない。

 いきおい、編集長は先生がたの持ち込みから逃げるようになると、まぁこういうわけです。大学の先生にかぎらず、誰でも自分の本を出して欲しいもの。いまはもう出版不況で「印刷経費はご負担いただきますよ」「買い取りいただけますか」がふつうに会話できる時代になりましたが、ワタシの書斎には持ち込み原稿がゴロゴロころがっています。原稿は捨てられませんしね。

 それでも、どうしても私は書くことで食べていきたい、という根性のある人は何とかなるもんです。編集者に何度ダメだしをくらっても粘り強く形にしてゆく。それがプロですね。そんな後輩がワタシにもいます。9月2日発売Ono『アウトロー刑事の人に言えないテクニック』の著者、小野登志郎クン93597_2

 もうかれこれ10年ほど前に、ある雑誌の立ち上げに参加してもらった頃、まだ現役の学生さんでした。高校の後輩と知ったのは、じつはのちのこと。彼は書斎派のワタシとちがって、行動するタイプのフリーライター。そして、積極的に人脈をつくるタイプなのが、現在の仕事につながってるのだと思います。気鋭のアウトローライターhappy02、にとどまらず、ジャンルをひろげていって欲しいものです。

 もうひとり、作家デビューを果たしたくて、ついに自前のオンデマンド出版会を立ち上げた弟子(?)もいます。なかなか厳しいでしょうが、頑張ってもらいたいもんです。ほかにも、ささやかに続けている月刊メールマガジンに連載短編を送ってくれる弟子(作品は秀逸です!)もいますので、なんとか表現の場をひろげていきたいものだと思います。ワタシの言葉なんで、あんまりアテになりませんが……。

 ではまたcat

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