取材でわかったこと@原発事故
昨日、原発の専門家(と言っても、反原発の立場)に取材して、いろんなことがわかりました。
まず、東電が廃炉になるのを恐れて海水注入をためらった、その結果、炉内が高圧化して手遅れになった。という批判があるんですが、取材した専門家に言わせると、海水を注入したのがナンセンスだと。
海水を煮詰めれば塩が付着し、燃料棒の間に水が通りにくくなる。やがては燃料棒同士が接触し、臨界事故に発展しかねない、らしい。
かりに炉心が欠損しているとしたら、チェルノブイリの場合と同じように、鉛で燃料棒を覆うしか、確実に封じ込める方法はない(冷却窒素で固化する)。
あと、放射能は風に乗って拡散するので、半径20㌔~30㌔とかに関係なく飛来する。したがって、チェルノブイリの例で確実に安全なのは、おおむね半径100㌔。アメリカ政府が80㌔以上に退避するよう指示したのは、この実例に従ってのこと。
なので、東京は安全です。あと、炉心溶融はもう起きないとのこと。事故から10時間以内に起きているはずだと。ただし、使用済でも停止した燃料棒でも、壊れて結合したら核分裂がはじまる。したがって、臨界事故の危機は残されている。
以上です。4月までに、原発事故対応マニュアル入りの雑誌(増刊号)を編集する方針。詳しくは、また。
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