酒田・鶴岡(山形ツーリング)
今日はツーリングというよりも、酒田の街を紹介しましょう。ちょいと観光気分を味わってください。
もともと米どころの商人町(港)だったので、それなりに観光資源は豊富なところでしたが、最近はようやく集客力のある施設がそろってきました。まずは山居倉庫です。
ここも前は寂しいもんでしたが、レストランやみやげ物店、展示施設の充実で大型バスを連ねた観光コースになってます。観光セットになってるのが、酒田舞妓のいる相馬楼です。ただし、街全体としては往時のにぎやかさを偲ぶという感じ。料亭街は閑散としてます。
駅前のおしん像も撤去されちまいましたが、それに代わって「おくりびと」のロケ地として売り出し中の旧市街。さすがにGWは観光客でにぎわっていました。
酒田北港です。大型船舶がたまに入ってくるはずなんですけど、この日はなんにもいませんでした。おもにロシア、中国船籍の船が多いようです。
国道7号線のひとつ海側の道を北上すると、遊佐町です。
青山本邸。にしん御殿という別名のとおり、にしんが獲れたころに財産を築いた旧跡。
酒田市内には本間邸(←注意、音が出ます)、土門拳記念館など見どころは少なくありません。が、いかんせん庄内平野の広さはクルマ観光でないと無理。レンタサイクルでも回りきれないでしょうね。
そんな事情は、おとなりの鶴岡市も同じです。商人町の酒田に対して、鶴岡は武士の町。あわせて藤沢周平の「海坂藩」ですが、ただしくは幕閣酒井氏の城下町。桃山時代には上杉氏の飛び地だったこともあり、「天地人」に乗っかったみやげ物も多かったす。
空港通り(122号線)を一本はいると、左の写真のような森のなかの道です。庄内平野ってのは基本的に見わたすかぎり田んぼですが、海沿いに松林(防風林)が広がっています。ちょっと見には丘陵地帯にも感じられるふんいき。
晴れた日には、どこまで行っても鳥海山がすぐそこに見えますね。まるで見張られてるみたいな感じ(苦笑)。
で、こっちは南東から見おろす月山。赤川沿いのかなり広めの道をさかのぼってみました。鶴岡の街は、紹介するほどの見どころはありやせん。酒田のライバルだしね(笑)。
見どころがあるとしたら、春日神社の黒川能ですね。これは世界的にも有名な伝統芸能なんで、気合が入ってます。
代々の農家が持ち回りで自宅に舞台をつくる能(一晩中やるらしい)と薪能、夏場の野外公演もあります。ただ本番は寒い時季(ハンパじゃないっス)なんで、観に行くのは覚悟がいります。
赤川の土手を北上(つーか海のほうに)。クルマもほとんど走らないので快適です
。
途中、三川町の道の駅。というか、結婚式場などもある観光拠点に。全東北的(とくに平野)に行なわれている菜の花祭ということで、片岡鶴太郎がトークショーに来てました。
この三川町というのは平成の大合併で鶴岡に併呑されるのを拒否した、気骨のある町らしいですね(黒川は呑みこまれました)。おもしろいのは庄内町という町(旧立川町と余目町が合併)で、将来荘内地方の自治体が大合併した場合、名前のうえでは庄内町(市)に呑みこまれる形になるわけです。
道路の脇に付いてる器具、何だかわかりますか。北海道や北陸では雪が積もった場合のために道の端っこをしめす赤い↓マークが有名ですが、荘内地方は海風用の柵です。これが壁になって、雪まじりの強風を防ぐというわけです。
ちょいとした油断で、国道7号線をそれてしまいました。適当に走ってると、どうやら南下しているような……。これじゃ帰れん。仕方がないんで、あぜ道を走りました。
なんとか高速道路沿いに、最上川にたどりつきました。最上川沿いの道(国道47号の歩道)も走りやすかった。というか、こんなとこ自転車でしか使わんだろー。な道でした。
すでにお気づきの方もいるかもしれませんが、ゆるさんがかぶってるヘルメット。バイザー付きなんです。無理やり、ビニールテープでひっつけました。紫外線が気になる方は試してみてください。ちょい重たいです。ではまた。
※業務連絡 16~18日の八ッ場ツーリング 16日9時荒サイ秋ヶ瀬橋集合(ウチは南流山から輪行・7時半集合)→上江橋9時半(ここから、やじばばさんの案内)→見沼代用水路→利根川(お昼頃)→前橋(4時ごろ)→渋川市メイプルビレッジ(泊) 17日午前11時八ッ場ダム(見学会参加の人たちに合流)→2時川原湯温泉(泊) 18日午後2時群馬県庁・夕方輪行帰宅。
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コメント
横山さんこんばんは。
私鶴岡に9年住んでましたので、懐かしく見させていただきました。
坂田の旧市街あの建物は公園脇の昔のキャバレーでしたっけ?
前は人通りも少なかったのに、こんな風になっているとは驚きました。
今年は夏に鶴岡の海に行きたいなと思っています。
水がとっても綺麗なんですよ。
投稿: spirit | 2009年5月14日 (木) 21時37分
spiritさん コメントども♪
9年も鶴岡におられたんですか。酒田の旧市街(日和山公園への道)は、元料亭とか元キャバとか、かつては色街だったらしいです。
>今年は夏に鶴岡の海に行きたいなと
うーん、実現するといいですね。思い出の土地をふたたび
。自転車持って行くといいですよ
。
投稿: 横山 | 2009年5月14日 (木) 23時06分
去年、鳥海山の帰りに酒田市街もちょっとポタしました。なつかしく読ませてもらいました。
旧白崎医院という洋館が建築物フェチの私には興味深かったです。
今年は鶴岡に寄ってみようと思います。
投稿: まっち | 2009年5月15日 (金) 07時58分
まっちさん コメントども♪
>旧白崎医院
http://www.city.sakata.lg.jp/contents/top_index.asp
素敵な洋館ですよね。鶴岡も落ち着いたいい街です。荘内がまっちさんにとって特別の地になるのは、私たちにも嬉しいことです。
。
週末は佐渡ロングですね。お気をつけて
投稿: 横山 | 2009年5月15日 (金) 09時52分
横山さんこんばんは
数年前、酒田鶴岡を旅行したので懐かしく思い出しながら読みました。
本間邸も本間美術館も行きましたが、かつては
本間様にはおよびもないがせめてなりたや殿様に
と栄華を誇った本間家の邸宅の荒れ方、美術館の何も無さに胸を衝かれる思いがしました。
堂島の米相場を狼煙を上げて、継ぎ継ぎに酒田まで知らせたというのは本当でしょうか。
数年前本間物産も本間ゴルフも経営破綻し、本間家の凋落を知りました。
酒田で借りたレンタサイクルはぼろで、土門拳美術館には風が強くて断念しました。
これからは輪行も出来るので行動範囲が広がりそうです。
投稿: まつ | 2009年5月18日 (月) 21時23分
まつさん こんにちわ♪
本間家の凋落は、一時期の酒田を象徴していました。いま、ようやく荘内観光の拠点(まだまだですが)として、活力を手にしつつあります。ワタシのおススメは酒田港、漁協関連の企業が鮮魚の販売と漁師料理の店をやってます(市内の清水屋=デパートでも買えます)。
>土門拳美術館には風が強くて断念しました。
冬場の風はすごいです。行くなら5月~10月上旬でしょうか。ではまた
。
投稿: 横山 | 2009年5月19日 (火) 17時44分