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2007年7月 4日 (水)

新刊・北越女人戦記第一部第五章「春日山入城」

いよいよ「北越女人戦記」第一部の完結です。販売サイトは↓。

北越女人戦記・第一部第五章「春日山入城」

http://www.digbook.jp/product_info.php/products_id/8730?osCsid=08d3c12a0e64d1e83f83a502c2570fab

(抜粋)

 この年の十二月、直江実綱や斎藤朝信らを先頭に、景虎は四千の兵馬をひきいて春日山城の城門を破った。
 山頂の屋形に陣を張る上田勢を前に、大見得をきって叫ぶ。
「やあやあ、わが兄上越後守護代長尾晴景様の名を騙り、府内を混乱に陥れた奸臣たちに告げる! われらは越後守護上杉定実様の名代として推参した者。すでに万軍の兵がわれらを供奉し、勝敗は決してござる! 名を惜しんで戦う意志あれば、この景虎がお相手しよう!!」
 この時すでに大熊朝秀の手配で、上杉定実が老体をおして春日山城内の晴景と談合に入っていた。景虎を晴景の養子にする形で和解し、兄が妹に家督を譲るのことである。
 勢いを得た景虎は、みずから城門の櫓に立って上田勢に最後通牒を申し渡した。
「もし、心あらためて越後守護定実様の命に従う者あれば、すべからく所領の安堵し、忠君の者として称賛されるべし。やあやあ、降伏されよ! われらは今宵にも総攻撃の用意あり!」
 翌日、宇佐美定満らの上田勢は武装解除して春日山城を下りた。諸公に奉じられて景虎が入城したのは、年末のことだった。
 久しぶりの兄妹の対面に、景虎はあえて騒乱の裏舞台を口にしなかった。
「そのようにやつれられて、まことにおいたわしいことです、兄上様。わが思慮と武力が足りぬばかりに、春日山城を奸臣どもに乗っ取られ、まことに申し訳ない次第でした。このうえは、兄上様の子として忠勤に励み、越後一国の安寧のために働きます」
 と、景虎が一方的に言上した。
「兄上様、ならびに母上様の諫言にもかかわらず、景虎は上田殿とのことをなおざりに、短慮なことばかりしてまいりました。わが非、もって責められるべき。どうかどうか、この景虎をお導きください」
 まるで神仏に祈るかのような言上に、やつれ顔の晴景は頷くばかりだった。

※上杉謙信女性説については、こちら↓を御照覧ください。

http://www.digbook.jp/product_info.php/products_id/8523

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