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2007年7月23日 (月)

秩父長瀞ツーリング その1

 けっきょく相棒と二人で行ってきました、長瀞への一泊ツーリング(7月21日~22日)。明けきらぬ梅雨空に不安を抱きながら、単独行のつまらなささを感じていた私は相棒に提案。降水率は30パーセントの予報だから、たぶん日がカンカン照るってわけでもなさそうだよ、と。
 相棒は先週の連休ツーリング(同僚とベイエリアをポタリングのあと、私と横浜横須賀方面二泊ツーリング)が頓挫した欲求不満もあり、さっそく乗ってきましたねぇ(笑い)。ただし、週末ライダーの相棒が小さなヒルクライムもある往復200キロ越えの行程に耐えられるかどうか……。こればかりは、やってみないと分からんのです。
 めずらしく早寝して起きた当日は、やや雨まじりの朝でした。路面はビッシリと濡れちゃってる。どんなにわずかな霧雨でも、眼鏡(サングラス)を愛用しているわれわれには難敵なんです。グラサンにワイパーは付いてないですからねぇ。
 ところが……、である。7時半を過ぎるあたりから霧雨もあがり、近所を行き交うクルマも間欠ワイパーを使っていないことが判明。行ける、行けますよ。途中での多少の雨はツーリングには珍しくない折り込み済みの事態であって、出発の段階で雨が上がっていればOKなのだ。という苦しい理屈で自己納得させつつ、出掛けましたっ!
 例によって、水元公園(写真)070721 を起点に葛飾清掃工場の巨大なエントツとポニー牧場を眺めながら、飯塚橋で中川を渡河。北綾瀬をへて千住新橋への行程は定番ルートで、いざ荒川CR(写真)へ。
 Cr070721 曇天にもかかわらず、荒川CRは自転車乗りたちのメッカというか、朝早くから(もう9時だけど)ローディたちやポタリングのミニベロで賑わってます。おうおう、自転車仲間たちよ走ろうぜ、ってな感じ?
 さいわいにも追い風で、相棒もグングン飛ばす(巡航速度20キロ台後半)ではありませんか。おいおいっ、ツーリングはペース配分が重要だよ。都市交通システムが通る尾久通りの扇大橋、首都高速道路が雄大な五色桜大橋、鹿浜橋と、見慣れた風景をすぎて岩淵水門(写真)へ。相棒はこのあたりからが初めてなんです。070721_1 ほらご覧、隅田川はこっからなんだよと、私。荒川CRの右岸(上流からみて、右手が右岸。左が左岸)は、このあたりからゴルフ場がビッシリと連なっていますね。
 ところで、このあたりから相棒は面白くないような顔をしはじめるのであった。私もある意味では同感なのですが、単調な風景が連続するサイクリングロードはつまらない。コンクリートの中でエアロバイクを漕いでいるようなものだ、と。
 しかしながら、私のほうは荒川CRを上流(荒川大橋=熊谷市)まで登り詰め、そこから長瀞までの精緻なレポートを作成することで、自転車ツァラーのための荒川放水路~元荒川上流の第一級レベルのガイドサイトを作ってみたい、という野望にかられているのである。なんとか機嫌を損なわないように、上流までエスコートしなければ……。
 ところが、外環道を越えたあたりから僅かな逆風が吹いてきた。わずかな微風でも、スピードをあげるにつれて風の抵抗が大きくなるのが自転車の宿命である。ドラフティング(先行する自転車を風除けにして走る)の要領で何とか引っ張ってみるものの、相棒は敢えなく千切れてしまうのでありました。なんと、時速20キロ巡航も維持できない様子なのだ。
 あたりは濃霧……(写真は外環道の幸魂大橋)。Photo_34 乳白色の濃霧が立ち込めた先は、ツーリングの先行きの危うさを感じさせ、われわれの戦意を削いでゆく。もはや、夜までに目的地に着けば幸運かもしれない。いや、勇気をもって引き返すべしや……。
 浦所バイパスの羽根倉橋あたりまで来たところで、相棒の不調の原因が判明したのであった。「どうしたの? もう走れない?」(私)「これ……、空気が入ってないよ」(相棒)。そう、パンクだったのである。あまり詳しくは紹介しないが、わが相棒はパンクの達人なのである。フランスはフォンテーヌブローの森でレンタルサイクルをパンクさせたし、葛西臨海公園ポタでもパンクの実績あり(乗り方が荒っぽいのである)。というか、パンクした自転車で20キロ巡航は無理でしょうよ。
 さてここで、700ミリタイヤ用の予備チューブとパンク修理キットにミニフロアポンプを背負ってきたツーリングのベテランこと私の出番! 私に任せなさい、たかがパンクごとき目にもの見せてくれん、と。けれども、私はしばし思案しました。小学校4年のときにパンクした経験はあっても、ノーパンク歴ウン十年の私がマニュアルどうりにこなしたとしても、30分ほどは時間をロスするであろうことを……。
 私の決断はじつに早かったです。ツーリングの前途に立ちはだかる悪い流れの芽を、何とか早めに摘み取ってしまわなければならないのだ。ここで私が30分もロスするようなら、相棒は「もうカエル(帰る)」と言いかねないのではないか。
 いや、そもそも私の予備チューブはフレンチバルブで、自分の自転車にしか使えない。そ、そうだ、ここはプロに任せよう(パンク修理キットが100円ショップのだしね)ではないか! そうすると、面白いことにCRを降りた場所に自転車屋があるではありませ
んか。ナイスな判断の私っ!
 その自転車屋さん、パンクに関しては凄腕だった。わずか5分ほどでパンク修理は完了! すごい、プロだよこの人。と、私もじつはリアディレイラーの不調を感じていましたので「オヤジさん。ついでにギアをみてもらえないですかね、工賃はそれなりに」と調整を依頼。店頭にイベントロードレースのポスターとかも貼ってありますから、アッという間にプロショップ顔負けのチューニングか?
 ところが、なぜかオヤジさんは困ったような表情であった。「これはどうやって(ギアシフト)するの?」(オヤジさん)「ここを押せば」(私)「うん? そうかね」(オヤジさん)「シフトダウンはブレーキレバーを」(私)「ああ……」(オヤジさん)。このやり取りで判りますね? パンク修理の達人は、デュアルコントロールレバーの使い方を知らなかったのである。
 当初は私も「ああ、そうかぁ。デュラエースやアルテグラクラスのばっかり扱ってるから、ソラのレバーを知らないんかな」程度に感じてたものの、「しまった、無理を言っちゃったみたい」と後悔したもんです。いや、本当に後悔したのは、オヤジさんが慣れない調整を始めてからでした。
 いちおう、オヤジさんも変速ギアの調整箇所は知っているから、やってはくれましたよ。そのうちに、リアエンドがスポークに干渉して「コリコリコリ」(自転車)。「うわっ、壊されるんでは……」(私)「うーん、難しいね」(オヤジさん)「も、もう結構です」(私)なのでした。何とか自走できる状態のまま撤収。迅速なパンク修理、ありがとうございました。慣れないギア調整を頼んで、すみませんでしたっ!
 無茶苦茶な変速シフト状態になった自転車をなだめすかしながら、このあたりからは一般道になる荒川CRを進むこと、治水橋付近。ついに相棒が最後通牒を……。私の計画した熊谷(荒川大橋)経由では夜になっても長瀞に着かないのではないか。したがって、16号線を川越ルートを提案し、同時にキャプテンの交代をもとめる。はい、もちろん了解しました。
 で、16号線をへて川越に(途中、昼食の食堂はマズかったので省略)。ここで私は地元で有名なプロショップ(写真および下記URL)Photo_35 でギアの調整を。ここのオヤジさんはロード系バイクのプロ職人、パシャパシャと快適に変速できるまでチューニングしていただきました。

http://www.alphawk.que.jp/index.html

 Photo_36 川越(写真)から先は、川越街道(国道254)をひたすら登坂の西上。秩父山系に分け入るとアップダウンの激しい道も、わりと広い歩道が完備されていました(写真)。254 このあたりから、小雨予報だったはずの空が晴れわたり。相棒は左下写真のように覆面姿に。この真夏のような暑さ……、もう梅雨は明けてるんじゃないのかい、気象庁さん?
 峻険な、というほどではないけれども、秩父へ向かう国道254は小さなヒルクライムの連続で、254_1 登坂に不慣れな相棒は車重15キロオーバーのクロスバイクもどきで苦戦。それでも何とか、出発から10時間を要して110キロの行程を走破したのであった。お疲れさま、まぁまぁ立派だったぞ。
 写真はわれわれを待っていたバーベキューの光景、Photo_37 暖かい拍手の歓迎に深謝です。その後は深夜まで某NGO団体の方々とサッカーの対オーストラリア戦を観ながら談笑しつつ、例によって深酒の深夜。私が朝食当番をかって出て、翌朝は大量に残った米飯を調理するために卵を買い出しの予定となった。
 ともあれ、自由業の私とは違って勤め人の相棒は明日も自走帰宅(輪講できないタイプの自転車なんです)で、私も同伴してサポートする立場。帰りも110キロ以上の行程を残してるヘロヘロ疲労の中年夫婦は、その後どうなりましたことやら……。ま、死んでたらこんなことは書けませんので、気分も軽く詳報を待つべし(週末にはUPの予定です)!

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